special

スリンガーランド

 

透明な花 風に揺れてる

甘い香りをくゆらせている
僕たちはただ気付かないだけ

目が悪いから気付かないのさ
或いは違ったんだ

答えは描く時の

踊るような気持ちだけで

向こうの岸のこと

2人で思いながら

泳いだ日のこと
失ったものは二度とかえらない

ため息は生命を帯びて蝕むよ

パラソル 時計回り

パラパラ 空 雨降り

悲しく光っている

水色の薔薇になって

ハラハラ 花 落として

パラパラ 空 雨降り

 

旅に出ようぜ そんな理屈は

明日になれば 腐っちゃうから
リバーサイド 星繋いで

色んなもの描いた

かすかな正直を織り込んで

或いは違ったんだ

答えは描く時の

浸るような気持ちだけで
失ったものは二度とかえらない

ため息は生命を帯びて蝕むよ

パラソル 時計回り

パラパラ 空 雨降り

悲しく光っている

水色の薔薇になって

ハラハラ 花 落として

パラパラ 空 雨降り
さあ行こうBaby そんな理屈が

霞んじゃうくらいの 光のもとへ

 

詞・曲 福永健人 / 福永健人

 

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ライナーノーツfrom 福永健人

 

 

“制限はクリエイティブの卵”

 

 

これは行きつけの美容師さんの言葉なのですが、幾らでも音が足せる現代の技術であえて3人で実際に鳴らせる音の限界のとこまでやってみたくて

 

スタジオで、ツアーへ行く車の中で、キャンプ中も、ずっと3人のコーラスの組み合わせを練ってました

 

何色でも足せるけど、3色でやってみたわけです パーツを足すんでなく、ガラス細工を削るみたいに
スリンガーランドっていうのは松田君がある日突然買ってきたドラムメーカーの名前です

良い響きだったので楽曲タイトルにしました

 

そこから今回のアルバムの、多分スコットランドの近くとかにある架空の、未開の無人島の姿が形になりはじめました(スコットランドがどこだか良くわかんないんですけどね)

初めからコンセプトを持って曲を書き溜めてたわけじゃなく、作っていくうちにそうなっていったんです

この曲が出来上がった時、何かもの凄いものを作ったんじゃないかって気がしました

これまでにこういう曲って、聴いたことがなかったので

3人で大いなる悪戯を企んでるみたいで、こんな音が重なったら皆驚くんじゃないか、なんてにやけながら作るのがとても楽しかったです